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製品レビュー RoShi Pedals ELF ファzz V2

今回はRoShi PedalのELF ファzz V2をレビューしたいと思います。
V1を所有しているので、比較してみました。

V1にはミッドカットのスイッチがありましたが、V2では省かれています。
そしてV2ではバッテリー以外にも9Vセンタープラスの電源使用が可能になり、オンオフが確認できるLEDが装備され、フットスイッチがストロークの少ない物に変更されています。あとは文字のフォントが太くなっています。

それではサウンドチェックです。
V1のミッドカットをしないデフォルトの状態で比較します。

VOL,TONEは12時、SUSTAINは9時でスタートします。
この状態ですと同じではありませんがあまり違いは感じません。

そしてSUSTAINを12時にしてみました。
するとV1が直線的で鋭さがあり、V2はローが効いていて横に広がる傾向に変化しました。
どちらもミッドが効いているのですがV1はハイ寄り、V2はロー寄りです。

更にSUSTAINを15時まで上げていくと更に違いが出てきます。
V1はガラガラした感じのあるガレージーな音、V2は沈み込むようなヘビーさのある音に傾向が分かれていきます。
TONEを使ってお互いを近づけて行くことは出来ますが、同じにはなりません。(これで同じになってしまうと面白くありませんね)
ただ、TONEの振り幅は同じ感じがします。

TONEをハイ寄り(ローカット)にしていくとV1は派手さが炸裂して下品な(良い意味で)音、V2は派手さはあるのですがまとまりがある感じがします。
ロー寄り(ハイカット)にしていくとV1はV2と比べると少し大人しくなります。
V2は力強さが増していきます。
ローの乗り具合はV2の方がパンチがあって、存在感のある音です。

V1に装備されていたミッドカットは音の壁を作り上げるのに最適でしたが、V2はスイッチ
を省いたことで、よりオリジナルのELK MUFFに近づいた仕様となっています。

ELK MUFF自体がBIG MUFFのクローンですがオリジナルとな違った、激しいトーンを持っている為(個体差はありますが)ELK MUFFを好んで使用するプレーヤーも多いようです。
ただ、個体差があるので、当たり個体に出会うのは難しいのが現状です。
ELF ファzzは製作者が所有する当たり個体を基に作り上げたペダルなので、ELK MUFFの指標となる存在になるのではないでしょうか?

今回はELF ファzzのV1とV2を比較しましたが、V1はやんちゃなビンテージ感のある音、V2はV1よりパワフルでまとまりのあるモダンな音と言う感じがしました。

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