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製品レビュー Russian Big Muff Army Black

今回はロシアンマフの中でも一番地味な存在で、以前雑誌のマフ特集の時でもフル̪̪シカトされると言う悲しい扱いを受けていたRussian Big Muff Army Blackです!
Army Blackの呼び方も正解なのかわかりませんが、日本人には黒マフと呼ぶ方がしっくりきます。

ロシアンマフはRED ARMY、CIVIL WAR、GREENと来て、黒マフとなります。
RED ARMY、CIVIL WAR、GREENは中古市場でも高額で特にRED ARMYは入手自体が困難なモデルです。

では、黒マフはどうかと言いますと非常に落ち着いた価格設定となっております。
そして他のモデル同様、個体差があるので、音の違いを楽しみながら収集するには財布にやさしいモデルです。

軽く見られがちな黒マフですが、ロシアンマフの中でも、個体差はありますが一番使いやすいモデルだと思います。
ロシアンマフの入門にはリイシューされたモデルもありますが、まずはオリジナルのロシアンマフとして黒マフを候補に入れてほしいですね。

黒マフは大きく分けて3種類の筐体があります。
厚さが違い、筐体のパーツも違います。
薄型、厚型、弁当箱(一番デカいやつ)と勝手に呼ばせていただきます。

特に弁当箱はグリーンとの変わり目なので、少々混乱する作りになっています。
写真は電池蓋ですが裏側がグリーンです。
これはグリーンの筐体を黒く塗って、ロゴを書き込んだものなのか、グリーン筐体が残っていたので使いまわしたのか、定かではありません。
ただ、グリーンの後期型のバブルフォントはこれとは違う筐体もあるのでややこしいです。
表記もSUSTAINではなくDISTORTIONとなっています。
さらに地雷スイッチです。
単純に中身はグリーンの可能性もあります。

厚さは写真の感じで3種類です。
そして重要なのが、INPUTとOUTPUTが逆なんですよ。
理由を知っている方がいたら教えてほしいです(ファズフェイスも逆ですが)

そして、音ですが、前モデルのグリーンと比較すると、スッキリしています。
グリーンはぶっとい音で、暴れっぷりも見事です。
黒マフは低音がボワッとならず、引き締まった音です。
歪みはコード弾きをしても不安定にならず、キレイに歪みます。
このあたりがディストーション色が強いと言われるところかも知れません。
ファズディストーションとはこういう音だっ!
というのが味わえます。
SUSTAINを若干下げても程よくゴロついた音で70年代あたりのリフを弾くのにもばっちりです。

ロシアンマフの個体差は音量の違いが多いですね。
ゲインやトーンの幅の違いもありますが.....

とは言いましても、黒マフは極端なハズレがないので、まずは1台使って見て欲しいですね。

USのマフにはないファズディストーションサウンドを試してください!

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